(2024年5月に追記)
この記事を書いた後、なんと紹介した「おかねのコンパス」もサービス停止となってしまいました・・・。
さらにおかねのコンパスに代わるサービスを探さなくては!と調べた結果を別の記事として書いたので、最新情報はこっちの記事を参考にしてね。
(ここから、元の記事内容)
こんにちはmichitaroです。
僕がこれまで長年愛用してきたマネーフォワードが、残念ながら一部サービスを縮小するようです。
先日届いたお知らせメールによると、2022年12月に無料版サービスを少し改悪するよ、ということです。
その内容はというと、連携できる金融機関の上限数が4件に制限されるというもの。
この数しか連携ができないと、マネーフォワードを使うメリット「各金融機関の残高・取引を一元把握・管理できる」が実質的に得られなくなります。
(ちなみに僕は30件連携して利用していました)
マネーフォワード公式によるアナウンスはこちら
https://corp.moneyforward.com/news/info/20221107-mf-press/
お金を払ってマネーフォワードの有料版に切り替えるという手もあるものの、このタイミングで他の無料版 資産管理アプリへの乗り換えを検討することにしました。
僕は兼業投資家でもあり、これまで資産を大きくしてきたのは支出の切り詰めではなく収益の拡大でした。
なので、今回の資産管理アプリを選ぶ際の注目点も、どちらかというと支出を細かく管理するというよりは総資産を管理するという切り口で検討をしています。
(消費見直しに使える家計簿的な視点は重視していません)
資産管理アプリに求めるものは何か
新たな資産管理アプリを選ぶ前に「そもそも資産管理アプリってなんで必要?」について頭の整理をします。
世の中では様々な種類の資産管理アプリ(家計簿アプリ)が使われており、どんな使い方をしたいか・どんな機能が欲しいかによって、アプリの選び方も変わってきます。
今まで使ってきたマネーフォワードは何がよかったのか?という視点から、僕が求める使い方について整理をします。
1.総資産額が見えること
僕は、FX、株、投資信託、暗号資産、など様々な種類の投資を行っています。
それぞれの金融機関で保有している資産の金額や発生する取引は日々変動しており、「今時点でトータルの資産額はいくら?」がマネーフォワードで簡単にチェックできるのは非常に助かっています。
細かく記録はしていないのですが「去年に比べて総資産額がXXX増えたな」ということがすぐ分かり、単純にモチベーションにつながっています。
ただの自己満足なのですが、感覚ではなく数字として結果が見える化されているというのが僕にとっては大事なポイントです。
2.各金融機関との自動連係がされること(記録・管理の自動化)
資産管理は全部手作業でもできるのですが、上のポイント1つ目で書いたように運用方法が多くなるとそれぞれの口座の内容を確認し集計するのも大変な苦労です。
記録のために多くの時間はかけられないので、自動で情報をとってきてくれる連携機能はとても重要です。
連携機能がそもそも存在することに加え、以下の2つが大事です。
- その資産管理アプリが連携できる金融機関が多いこと
- ひとつのアカウントから連携できる上限数が多いこと
ひとつの資産管理アプリだけで、自分が利用している金融機関ができるだけ多くカバーされていなければ一元管理ではなくなってしまいます。
3.取引内容の確認ができること
3つ目は投資の観点からは外れますが、過去に助かった実体験から。
主にクレジットカードの利用通知が届くので、不正利用された際の発見が早くなります。
クレジットカードHPで利用履歴を確認することってほぼなくないですか?
さらに銀行自動引き落としになっていると額が大きくない限り不正利用に気が付きにくいです。
マネーフォワードでは、クレジットカードの利用ごとに取引履歴がアプリに取り込まれ、そのタイミングで内容を確認できます。
過去にクレジットカードを不正利用されたことがあったのですが、この通知機能により気が付くことができ被害を止めることができました。
最近はクレジットカードごとにスマホアプリやメールで利用額に応じた通知がくるものも多いので、資産管理アプリの機能でなくてもカバーできるケースもありますが、個人的には重宝している機能です。
その他の前提
僕にとっての重要なポイントは上に書いた通りですが、それ以前の前提条件がいくつかあるので記載しておきます。
- 無料で利用できること
- スマホアプリで利用できること
今回は無料での利用に絞って検討しました。
というか、有料版も含めて考えるなら迷わずにマネーフォワードを使い続けると思います。
それくらいマネーフォワードは使いやすかった。
スマホ完結というのも大事です。パソコンを開くというのはどうしても腰が重くなるので、必要な時にスマホでパパっと完結できるものでなければ継続できなくなってしまいます。
おまけ:僕にとっては重要ではない機能
アプリによってはすごいアピールしているものの、僕にとってはそれほど重要でないなと思った機能もありました。
- レシート撮影による自動記録機能
- 家計簿的な分析・レコメンド機能
ひとつめは、買い物をした際のレシートを写真でとるとその文字情報から支出データを作成してくれるという機能。
技術としてはすごいし、家計簿を細かくつけたい人にとっては重宝するようです。
ただし、
僕の場合はそれほど細かい費目で管理していないこと、
ほとんどの支払はクレジットカードやQR決済を使っており自動連係機能で記録してもらえること、
この2点の理由からレシートの内容を手入力するシーンがほぼないので必要性を感じませんでした。
ふたつめの、分析・レコメンド機能についても、そもそも「家計簿的な支出を抑えるための使い方」を求めておらず、どちらかというと投資で増えた資産をチェックするような使い方をしたい、というスタンスの違いにより必要性は感じていません。
マネーフォワードに代わる資産管理アプリを比較してみる
ここから、マネーフォワードに代わる資産管理アプリを比較していきます。
重視するポイントをおさらいすると次の3つです。
- 総資産額が見えること
- 各金融機関との自動連係がされること(記録・管理の自動化)
- 取引内容の確認ができること
ポイントは3つ挙げたものの、調査を進めてみるとポイントの1と3はどの資産管理アプリも満たしているようなので(見え方の好みの違いはあるものの)、
比較の際には特に「2.各金融機関との自動連係がされること(記録・管理の自動化)」にフォーカスして整理してみます。
比較の対象としたアプリは次の3つです。
- Zaim
- MoneyTree
- おかねのコンパス
求める機能が無料版では使えないアプリや、パソコンからしか使えなそうなサービスは検討対象から外していき残ったものについて比較をします。
(もしかしたら漏れているものもあるかもしれません。他に魅力的なアプリありましたら教えてください。)
Zaim
- 連携可能な金融機関数: 1,331件 (2022/11/23時点)
(対象金融機関一覧はこちら) - 自動取得連携の上限:なし
Zaifは金融機関一覧を見ると、FX系や暗号資産系の口座がカバーされていなさそうです。
(マネースクエア、マネーパートナーズ、GMOコイン、コインチェック、など)
僕にとってはFX系が投資対象としても大きいのでFX系がカバーされていないのは大きなマイナスポイントです。
MoneyTree
HP:https://getmoneytree.com/jp/home
- 連携可能な金融機関数: 2,472件 (2022/11/22時点)
(対象金融機関一覧はこちら) - 自動取得連携の上限:50件
MoneyTreeもFX系や暗号資産系の口座がカバーされていないようです。
他にはAmazon、楽天といったECサイトもカバーされていなさそうですね。
銀行、カードはおおむねカバーしていそうですが、楽天銀行が対象外となっています。
連携数の上限は50件と制限がありますが、十分な数なので普通に利用している分には制限数に達することはなさそうです。
おかねのコンパス
- 連携可能な金融機関数: 不明 (HP上にリストはありましたが数えるの断念しました)
(対象金融機関一覧はこちら) - 自動取得連携の上限:なし
- その他:現金支出の登録が不可
金融機関のカバー状況を見ると、おかねのコンパスが一番広くカバーしていそうです。
FX系、暗号資産系、EC系も僕が利用しているものはカバーされていました。
連携数の上限もないためいくつでも金融機関と連携することが可能です。カバー率の広さをさらに活かすことができます。
反面、残念な点としては現金で払った支出の登録ができないようです。
まだ利用していないので詳細は分かりませんが、おそらくATMから現金を引き出した時点でまとめて費用として登録されるのだと思います。
現金での支払いは少ないですが、それでも使用する目的(費目)は異なるので、この差は気になるところです。
結論:僕が選んだ資産管理アプリはおかねのコンパス
マネーフォワードの代わりに利用する資産管理アプリとして、「おかねのコンパス」を利用しはじめてみることにしました。
一番の決め手となったのは、ZaifやMoneyTreeではFX系の連携ができないこと。
僕の保有資産の中でFX系が占める割合は小さくないため、これを無視することはできませんでした。
現金の支出・残高の管理ができないというデメリットはありますが、総資産のうちに現金が占める割合は小さいので、ここはあきらめる形です。
今回調査をしてみて、マネーフォワードの便利さを改めて感じました。
無料版にこだわらない人はマネーフォワード有料版を利用する選択肢も含めるべきですね、とても魅力的なサービスであることを再認識しました。
まずは「おかねのコンパス」を使い始めてみることで、新たなメリット・デメリットの発見もあるかと思うので、そのタイミングでまた整理してみようと思います。
それでは、よいマネーライフを。