【マイナススワップ振替】”損出し”でしっかり節税

FX

こんにちは、年末になってくると今年の投資成績が気になって集計しちゃいますね。

投資の世界では万人におすすめの方法ってほぼないと思いますが、そんな中でも今回は誰でもやったほうがいいといえる「損出し」がお題。

税金の話なのでややこしい部分もあるかもですが、難しいところは飛ばして実際の作業をやってもらうだけでも節税ができてしまいます。

今回紹介する方法のメリット

先に、これから紹介する方法のメリットを3つ紹介。

  1. 税金の支払いを遅くすることができる
  2. リスク・手数料などの損がない
  3. 操作簡単(1分でできる)

「損出し」という方法のひとつなのですが、一般的な損出しと同じような効果が得られ、でもデメリットはないという都合のよい方法なのです。

そもそも損出しとは?

ここからは少し税金の話になるので、面倒なことは読みたくないという人は具体的なやり方の章までスキップしてしまってもOKです。

税金は何に対してかかるのか?

FXでの収益には税金がかかります。
この税金は、「実現損益」に対してかかるもので「評価損益」に対してはかかりません。

実現損益・評価損益って何かをひとことでいうと次の通り。

  • 「実現損益」=決済された利益・損失の差額(利益-損失)
  • 「評価損益」=まだ決済されていないポジション評価損益やスワップ損益

つまり、あくまで税金がかかるのは売買をした結果の損益に対してのみで、
まだ決済されていないポジションは、最終的に利益になるのか損失になるのか確定していないので、税金計算の対象外になります。

一般的な損出しの方法

損失を出すことで「利益-損失」の金額をわざと小さくしてしまい、その年の税金を下げるというのが「損出し」といわれる方法です。

税金がなくなるわけではなく、納税のタイミングを翌年以降に後ろ倒しにするだけなのですが、その分の資金を運用に回せるようになります。

その方法はというと、「一旦売って損を確定し、翌日にもう一度買い直す」という方法になります

ただこの方法、いくつかデメリットがあります

  • デメリット1:売買の手数料がかかってしまう(FXの場合は売買往復分のスプレッド)
  • デメリット2:翌日に買い直す場合に同じ値段で約定できるとは限らない(価格変動リスク)

一般的な損出しのやりかた・注意事項は他のブログなどにいろいろ解説があるのでそちらに委ねます。

↓「損出し」「節税」で検索すると出てくる解説ブログの例。
(FXではなく株式現物の方法ですが、考え方はFXもだいたい同じです)
(すみません、参照させていただきます)

【株の節税】損出しの正しいやり方とは?株の含み損がある人必見! - 株式投資の育て方 -個人投資家のお悩み解決ブログ

「マイナススワップ振替」は普通の損出しと何が違う?

一般的な損出しだと向き合わないと行けないデメリットを避けながら、節税メリット部分を少し違う形でもらってしまおう、
それが今回紹介する「マイナススワップ振替」です

一般的な損出しはポジション評価損益を実現化させてしまうという方法でした。
これに対し、マイナススワップ振替では、名前の通りスワップ評価損益を実現化させる方法です。

この方法だと、次のように一般的な損出しのデメリットを回避することができます。

  • 売買を行わないので手数料(=往復分のスプレッド)が不要
  • 売買を行わないので価格変動リスクもない

さらに作業自体は1分で終わるし取引時間外でも作業できます
なので、週末でも帰宅する電車の中でも、時間・場所を選ばずにさらっと作業すれば節税効果を得られます。

「マイナススワップ振替」(損出し)の具体的なやり方

ここからは、実際のマイナススワップ振替のやり方です。
ここまでの説明は読んでいなくても、ここ以降の記事だけ読んでもらえば効果得られます。

トラリピでの実際のやり方

トラリピのスマホ画面をもとにやり方を説明していきます。PCからの作業でも同じ流れでできます。
また、マネーパートナーズでも同様の機能があり、画面は違いますが手続きの流れは似ています。

【ここから具体的な手順】

1.「メニュー」から「スワップ振替」を選ぶ 

2.画面上のフィルタ設定を開き、「スワップ」の「マイナス」を選ぶ

3.画面右下の「複数選択」を選び、スワップ振替をしたい行を選択する

  (すべて対象にする人が多いと思うので、「全選択」を選ぶと便利)

4.画面右下の「スワップ振替確認」を押す

5.「スワップ振替確認」という画面がでてくるので「実行」を押す

たったこれだけです!

とても簡単です!

この後に、メニューから入出金履歴を表示させると、種別が「スワップ振替」と表示された行ができています。

状態は「受渡前」となっていますが、数日たつと「成立」に変わります。
このときは週末に作業して水曜日に反映されていたので反映に3営業日かかりました。

注意点

スワップ振替を行ってから3営業日くらいはかかるようなので、年末ギリギリに作業してしまうと反映が翌年になってしまい、損出しできなくなってしまいます。

余裕をもって早めに作業するようにしてください。


以上、手続きは簡単だけど税金を減らせる(先延ばし)方法の紹介でした。

サラリーマンが受けられる数少ない節税方法なので、しっかり使ってちょっとでもトータル利回りあげていきましょう。