こんにちは、みちたろうです。
もはや僕らの生活になくてはならないスマホ。
投資するにしてもスマホがあることで株価情報やマーケットニュースチェックを頻繁に知ることができます。
調べてみるとスマホが日本に上陸したのは2008年、そこから16年の間にパフォーマンス・軽量化など進化を続けてきました。
そんな電子機器の進化を支えているスマホの中の部品って気にしたことありますか?
今回はそんな縁の下の力持ちである部品メーカーに注目しています。
鈴木の概要
業種分類は「電気製品」。
電子回路どうしを結ぶコネクターを作っているメーカー。
「プレスフィット端子」というはんだ付けを必要としないコネクタに強みを持っており、これにより軽量化・不具合発生低減・製造コスト低減を実現しているという、電子機器の進化にはなくてはならない技術を持っている企業です。
データから見る鈴木
この投資では将来的なインカムゲイン(配当)の利回り増加を期待しています。
そのため「企業の継続的な事業成長」と「株主還元としての配当関連」を中心にチェックしていきます。
配当利回り
調査時の配当利回りは2.53%、予想配当利回りは4.40%でした。
(配当利回り:24年6月期の1株配当46円 ÷ 株価1,818円)
(予想配当利回り:25年6月期の1株配当予想80円 ÷ 株価1,818円)
参考までに、2024年11月プライム市場の平均利回りは2.29%です。
PER・PBR
銘柄選定時点でのPER・PBRは次の通り。
参考としてプライム市場の同業種平均も載せています。
比較対象 | PER | PBR | PER×PBR |
---|---|---|---|
鈴木 | 11.1倍 | 1.03倍 | 11.4倍 |
プライム市場「電気製品」平均 | 22.9倍 | 1.5倍 | 34.4倍 |
売上高・営業利益・純利益
2022年6月期に売上が大きく減少していますが、これは会計上の収益認識基準を変更したことによるものです。
そのため、売上高では単純な前後比較ができないのですが、営業利益をみると順調に増加傾向にあることが分かります。
営業利益率・ROE
営業利益率も2022年6月期前後で単純比較ができません。
2021年から2022年の営業利益・営業利益率の変化を見ると、会計基準の変更前だが大きく増加しています。
このタイミングでコロナ期からの復調により営業利益が回復、その後同水準を維持しているようです。
ROEだと売上高の会計基準変更の影響を受けないため、増加傾向がもう少し分かりやすいです。
1株利益
1株利益は2021年6月期にコロナ期からの回復で大幅改善し、その後はやや増加傾向で推移しています。
1株配当・配当性向
1株配当は2021年6月期から増加傾向にあります。
今期は配当性向を引き上げる方針が掲げられたことを受け、1株配当・配当性向ともに大幅上昇の予測になっています。
株主還元方針
配当性向50%、または、DOE4%が方針として掲げられています。
2020年6月期までは1株配当は横ばいを続けていたのですが2021年6月期以降は株主還元を進めてきており、今期から急激にその傾向が強くなりました。
また、ROE10%以上・PBR1.0倍以上が目標として掲げられており、このあたりも配当性向引き上げの背景にありそうです。
(出所:2024年6月期 決算説明会 資料)
(出所:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
鈴木のレポートいかがでしたか?
この企業は海外売上比率も3割程度あり、アジアを中心とした海外発展により企業成長が引き上げられることも期待しています。
販売先が住友電装に偏っていることはやや気になりますが、他の販売先に対しても技術をうまくアピールしてシェア拡大していって欲しいです。
それでは、よい投資ライフを。