今月の配当成長株積立:TOYOTIRE (5105)【2024年10月】

配当成長株積立

こんにちは、みちたろうです。

ここのところ日経平均は低迷を続けていますね。

「選挙は買い」ってアノマリーがあったと思うんだけど、今回は当たらないのかなぁ・・・

ちょっとだけ日経ETFを買っていたのですが塩漬けになるかもしれません。

トレンドに乗っかろうとするトレードといった性に合わないことはせず、ちゃんと企業を見て投資しなさいと投資の神様に怒られているのかもしれません。

TOYOTIREの概要

TOYOTIREのHP

業種分類は「ゴム製品」。タイヤを製造している企業です。

北米でのタイヤ販売に強みがあります。

データから見るTOYOTIRE

この投資では将来的なインカムゲイン(配当)の利回り増加を期待しています。

そのため「企業の継続的な事業成長」と「株主還元としての配当関連」を中心にチェックしていきます。

配当利回り

調査時の配当利回りは4.68%、予想配当利回りは4.91%でした。
(配当利回り:23年12月期の1株配当100円 ÷ 株価2,138円)
(予想配当利回り:24年12月期の1株配当予想105円 ÷ 株価2,138円)

参考までに、2024年9月プライム市場の平均利回りは2.29%です。

PER・PBR

銘柄選定時点でのPER・PBRは次の通り。
参考としてプライム市場の同業種平均も載せています。

比較対象PERPBRPER×PBR
TOYOTIRE6.6倍0.73倍4.8倍
プライム市場「ゴム製品」平均10.2倍0.9倍9.2倍

売上高・営業利益・純利益

売上高はここ数年で大きく伸ばしており、北米での販売増加が大きく貢献しています。

営業利益も同様に、北米での販売好調による貢献と、高止まり状態にあった海上輸送コストが低下したことにより大きく伸ばしています。

営業利益率・ROE

営業利益率は2023年決算では回復。

2022年は海上輸送コストと原材料費の高騰影響を大きく受けて低下しましたが、2023年にはこれが回復したことにより2021年と同水準になったものです。

ROEは徐々に上昇傾向。

中期経営計画の中ではROE 12%以上を目標に掲げていますが、2021年以降はいずれの年でも達成しています。

1株利益

2019年に大きく増資していますが、それでも2021年以降に1株利益は大きく上昇しています。

自己株式取得・消込といった株主還元はあまり考えていなさそうですが、それでも1株利益を伸ばしているので無理に取り組む必要もなさそうです。

1株配当・配当性向

2020年までと2021年以降で方針の変更があるようです。

2020年までは毎年の1株配当は45円に固定されており、これに合わせるため配当性向は大きく乱高下していました。

2021年以降は毎年増配を続けており、配当性向は20%~30%で推移しています。

これは次に記載している通り、現在の中期経営計画(2021年-2025年)の中で配当性向30%以上を掲げており、その方針で取り組んだ結果のようです。

株主還元方針

中期経営計画の中で、配当性向を30%以上とする方針が掲げられています。

上で書いた通り、この中計が発表された2021年以降は配当金が固定ではなくなり、利益の中から一定を株主へ還元する姿勢にチェンジしています。

(出所:新中期経営計画「中計’21」

TOYOTIREのレポートいかがでしたか?

僕は車を持っていないこともあり普段の生活でタイヤの違いを気にすることはないですが、世の中の変化に合わせて求められる性能も変わるそうなのです。

例えば、電気自動車(EV)は従来の自動車に比べて車体が重いらしく、タイヤはより耐久性があることが求められるのだそうです。

こんな普通に生活していたら気が付かない世の中の働く人々の努力を知るきっかけになるのは面白いし、投資で企業を深堀する楽しさのひとつです。

それでは、よい投資ライフを。