今月の配当成長株積立:GSIクレオス (8101)【2024年8月】

配当成長株積立

こんにちは、みちたろうです。

今週はすっかりレポートを書くのが遅くなってしまいました。

お盆期間中も前半は仕事をしており、やっとひと段落したタイミングでレポートをまとめています。

株式マーケットが乱高下を続ける中ですが、日経平均が過去最高値を更新したころに比べると
だいぶ買いやすい銘柄が増えてきた気がしています。

まだまだしばらくは荒れそうな雰囲気がありますが、その中でも定期的に割安な銘柄を見つけて
積み立てていきます。

GSIクレオスの概要

GSIクレオスのHP

業種分類は「卸売業」、繊維と工業製品を中心に扱う商社です。

繊維事業を主軸におきつつ、工業製品事業で成長を加速させることを狙っている企業です。

グンゼ、東レが大株主に名前を連ねており、繊維事業の安定性をうかがい知ることができます。

データから見るGSIクレオス

この投資では将来的なインカムゲイン(配当)の利回り増加を期待しています。

そのため「企業の継続的な事業成長」と「株主還元としての配当関連」を中心にチェックしていきます。

配当利回り

調査時の配当利回りは4.31%、予想配当利回りは4.68%でした。
(配当利回り:24年3月期の1株配当83円 ÷ 株価1,924円)
(予想配当利回り:25年3月期の1株配当予想90円÷株価1,924円)

参考までに、2024年7月プライム市場の平均利回りは2.15%です。

PER・PBR

銘柄選定時点でのPER・PBRは次の通り。
参考としてプライム市場の同業種平均も載せています。

比較対象PERPBRPER×PBR
GSIクレオス10.7倍0.85倍9.1倍
プライム市場「卸売業」平均12.7倍1.1倍14.0倍

売上高・営業利益・純利益

売上高は減少からのV字回復過程。

営業利益、純利益は売上高が減少している最中もなだらかに上昇を続けています。

今期は各指標とも増加予想となっています。

営業利益率・ROE

利益率は上昇を続けています。

もともと利益率の高いビジネスではないのですが、その中でも安定的に効率を高めています。

ROEも同様に上昇を続けており、こちらはもうすぐ8%という水準まで迫ってきています。

ROE = 純利益÷純資産
(* 本チャートでのROEは上記の計算式で算出したもの)

1株利益

※ 2017年10月に10:1の株式併合、2021年4月に1:2の株式分割を行っており、以下のチャートは現在の基準に合わせる形で補正しています。

1株利益も順調に伸びています。

上述した通り利益率が上昇を続けている中、株式数は減少を続けており、
その相乗効果で1株利益は順調に増加を続けています。

1株配当・配当性向

※ こちらも現在の基準に合わせる形で補正しています。

1株配当も増加を続けています。

2022年3月期から配当性向目標を50%に引き上げており、このタイミングで配当金額は大きく跳ね上がりました。

いまのところ配当性向50%目標を続けるようであり、増益が続くようであれば引き続きの増配が期待できます。

株主還元方針

中期経営計画の中で、配当性向50%と自己株式取得が掲げられています。

内容自体はよくある内容であり、配当性向50%は達成されています。

自己株式取得も少しずつ進めてくれることを期待です。

中期経営計画期間は今年度で終わり、来期から始まる新しい中期経営計画期間でも株主還元が続くことを期待です。

(出所:2022-2024年度中期経営計画

GSIクレオスのレポートいかがでしたか?

商社の沿革をみると、当時は英語を勉強する機会も少なかっただろうに単身海外へ飛び回ってビジネスを大きくしている、そんな創業時の熱量を想像することができます。

そのころから築いてきたネットワーキングが今のビジネスを作っているという面白い仕組みづくりの仕方があります。

こういう無形のビジネスの価値を想像してみるのも投資の楽しみ方のひとつかもしれません。

それでは、よい投資ライフを。