今月の配当成長株積立:オカムラ (7994)【2024年7月】

配当成長株積立

こんにちは、みちたろうです。

日経平均はここ2週間で大きく下落し、手持ちの銘柄がマイナス転換してしまった人も多いのではないでしょうか。

僕もマイナス転換した銘柄が増えてきました。

全銘柄がずっとプラスであり続けることはないので、狼狽しないことですね。

ちなみにマイナス転換している銘柄も今のところは買った理由がくずれてはいないので、このまま保有し続けます。

むしろ大きく下落した今だからこそお買い得になった銘柄をゲットするチャンス!

そんな環境で選んだのが今回の銘柄です。

オカムラの概要

オカムラのHP

業種分類は「その他製品」、オフィス家具をメインに手掛ける企業です。

会社のイスすわりやすいなーと調べてみたらこの会社の製造だったので覚えていた企業。

いい値段もいいので家用に買うにはちょっと手が出しづらいですが、コロナ開けのオフィス出社回帰などでまた需要がでてきている業界をリードしています。

データから見るオカムラ

この投資では将来的なインカムゲイン(配当)の利回り増加を期待しています。

そのため、企業の継続的な事業成長と、株主への還元としての配当関連を中心にチェックしていきます。

配当利回り

調査時の配当利回りは3.92%、予想配当利回りは4.11%でした。
(配当利回り:24年3月期の1株配当86円 ÷ 株価2,192円)
(予想配当利回り:25年3月期の1株配当予想90円÷株価2,192円)

参考までに、2024年6月プライム市場の平均利回りは2.17%です。

PER・PBR

銘柄選定時点でのPER・PBRは次の通り。
参考としてプライム市場の同業種平均も載せています。

比較対象PERPBRPER×PBR
オカムラ9.9倍1.2倍11.9倍
プライム市場「その他製品」平均16.7倍1.3倍21.7倍

売上高・営業利益・純利益

いずれの指標も増加傾向。

コロナ明けのオフィス勤務回帰に合わせて各指標が一段高まっているようです。

営業利益率・ROE

利益率は上昇傾向。

特に2024年3月期では1段高く上昇しました。

メインである「オフィス環境事業」も利益率を伸ばしているが、それ以上に「商環境事業」の利益率大幅上昇、「物流システム事業」の黒字化が大きく影響し利益率を伸ばしたようです。

ROEは他指標に比べてより成長しているようです。

純資産額が順調に伸びている中でもROEをさらに伸ばせているので経営の効率化が進められているようです。

ROE = 純利益÷純資産
(* 本チャートでのROEは上記の計算式で算出したもの)

1株利益

1株利益も順調に伸びています。

利益の伸びに加えて自己株式の取得・消込も進んでおり、この相乗効果で1株利益は大きく伸びています。

1株配当・配当性向

1株配当も増加を続けています。

2024年3月期は利益の大きな伸びとともに、配当性向の基準を40%に引き上げたこともあり、1株配当を大きく伸ばす形になっています。

株主還元方針

中期経営計画の中で配当性向33%から40%に引き上げると宣言しており、2024年3月期から実行されています。

いまでこそPBRは1.0倍を達成していますが、この中期経営計画を発表する前は1.0倍を下回る水準でした。株主還元を掲げたことでPBR1.0倍までもっていった好事例とみることもできそうです。(もちろん他にもいろいろな要因があってのことでしょうが)

(出所:中期経営計画2025 説明資料

オカムラのレポートいかがでしたか?

コロナ開けでオフィス家具の需要が伸びているというのは面白い発見でした。

コロナが明けてオフィスへの出社が戻ってきているということは知っていましたが、それがオフィス家具の企業業績に影響を与えるということまで頭が回らないので、こういうつながりを発見できるのが銘柄調査をする楽しみでもあります。

あと投資とは関係ないですが、働く環境を物理面から快適にすることで労働効率を上げるというのは実はお金さえかければどの会社でも実行できるので意外とすぐ手を付けられる伸びしろとしてはいいなと感じました。

それでは、よい投資ライフを。