今月の配当成長株積立:三菱HCキャピタル(8593)【2024年4月】

配当成長株積立

こんにちは、みちたろうです。

ちょうど先週末が桜満開のタイミングでお花見に行ってきました。

例年よりも遅いタイミングでしたが、あったかい気候の中でお散歩しながら桜みることができました。

という、レポート作成が遅くなってしまった言い訳とともにスタートです。

今回は、リースという我々にはあまりなじみのない業種の銘柄です。

三菱HCキャピタルの概要

業種分類は「その他金融業」、リースという事業をおこなっている企業です。

2021年4月に「三菱UFJリース」と「日立キャピタル」が合併して誕生した企業です。

リースは物品の売買代行×資金立て替えのようなサービス。

金融に強い三菱系企業と物品に強い日立系企業がタッグを組んだ、そんな印象の企業です。

データから見る三菱HCキャピタル

この投資では将来的なインカムゲイン(配当)の利回り増加を期待しています。

そのため、企業の継続的な事業成長と、株主への還元としての配当関連を中心にチェックしていきます。

配当利回り

調査時の配当利回りは3.19%、予想配当利回りは3.58%でした。
(配当利回り:23年3月期の1株配当33円 ÷ 株価1,034円)
(予想配当利回り:24年3月期の1株配当予想37円÷株価1,034円)

参考までに、2024年3月プライム市場の平均利回りは1.96%です。

売上高・営業利益・純利益

(※本記事中での2021年3月決算期以前の数字は、合併前の両企業の決算数値をもとに計算した値を用いています。参考値としてみてください。)

下のチャートの売上高・営業利益・純利益は、合併前の2社の数値を単純合算したものです。

売上高、純利益は上昇傾向にあるものの、営業利益は横ばい傾向です。

合併前後で単純比較ができないため判断が難しいのですが、合併直後の2022年3月期以降は数字が右肩あがりであり回復基調にあるのではととらえました。

営業利益率・ROE

(ここでも2021年3月期決算以前の数値は旧2社の合算値)

長期目線でみると営業利益率は下落傾向です。

合併後の2022年3月期以降は横ばいで推移。

ROEも合併後は横ばいで推移。

純資産額は着実に伸ばしてきている中でROE横ばいであるので大きな問題はないとみています。

ROE = 純利益÷純資産
(* 本チャートでのROEは上記の計算式で算出したもの)

1株利益

2021年3月期決算以前の「1株利益」は、以下の計算により算出しています。

1株利益=純利益÷株式数
純利益:合併前2社の純利益を単純合算
株式数:合併直後2022年3月決算期の株式数を適用

1株利益は順調に伸ばしています。

営業利益は横ばいでありつつ、結局1株利益は伸ばしているという強さ!

配当原資をしっかりと確保しているということなので、途中過程(営業利益)がぱっとしていなくても結果オーライとなってしまいます。

1株配当・配当性向

2021年3月期決算以前の「1株配当」は、以下の計算により算出しています。

1株配当=配当総額÷株式数
配当総額:合併前2社の配当総額を単純合算
株式数:合併直後2022年3月決算期の株式数を適用

24期連続増配中であり、配当成長としては期待にこたえ続けているという結論です。
(チャートだと増配になっていない部分もありますが企業からの報告を正として記載)

配当性向はあがりつづけていますが、まだ40%程度なのでまだ増配余力は残しているとみています。

株主還元方針

中期経営計画の中では配当性向40%以上が掲げられています。

自己株取得など他の株主還元施策については言及なく、「株主還元は配当によって行うことを基本とする」と宣言しています。

1株利益を伸ばし続けることができているので、業績成長にともなう増配を継続することに期待です。

(出所:2023~2025年度中期経営計画

三菱HCキャピタルのレポートいかがでしたか?

今回は連続増配の実績と、他の高配当銘柄に比べての株価の控えめ感が決め手でした。

言い換えると、株価が上がっていることで選べる銘柄が本当になくなってきている・・・

決算発表をむかえる5月になれば、各業績数値が確定し新しい情報をもとに銘柄選定がしやすくなるかもしれないので、そこまで絞り出しながら銘柄を探していきます。

それでは、よい投資ライフを。