こんにちは、みちたろうです。
今週は日本市場の多くの銘柄が大きく下落しましたね。
僕が持っている銘柄もがつんと値下がりしました。
まだまだ値下がりしていくかもしれませんが、最適な買いタイミングを見定めることはできないので定期的にコツコツ買っていくのを続けます。
今回買ったのは商社銘柄。
稲畑産業の概要
業種分類は「卸売業」、化学系の専門商社です。
1890年に染料店として発足し100年以上の歴史を持つ老舗企業でありながら、
海外19か国にビジネス展開をしています。
合成樹脂、情報電子、化学品、生活産業の4分野で事業を展開。
データから見る稲畑産業
この投資では将来的なインカムゲイン(配当)の利回り増加を期待しています。
そのため、企業の継続的な事業成長と、株主への還元としての配当関連を中心にチェックしていきます。
配当利回り
調査時の配当利回りは3.70%、予想配当利回りは3.86%でした。
(配当利回り:23年3月期の1株配当115円 ÷ 株価3,105円)
(予想配当利回り:24年3月期の1株配当予想120円÷株価3,105円)
参考までに、2024年3月プライム市場の平均利回りは1.96%です。
売上高・営業利益・純利益
コロナ期の2020年・2021年はやや売上停滞期ですが、それを除いては売上増加傾向です。
グローバル展開している商社なので円安による恩恵も受けていますが、
ゆっくりながら着実に成果をつみあげていそうです。
営業利益率・ROE
営業利益は2022年に大きく上げましたがそこからはやや減少傾向。
10年間のスパンでみると上昇傾向のように見えますが、
2%~3%と利益率の低いビジネスなので、目に見えて大きな変化が起きてはいないようです。
一方、ROEは2022年から一段高い水準に変化しました。
政策保有株の解消を掲げており2022年から縮小を進めており、その売却益が営業外利益として計上されています。
純利益の上昇は、この株式売却益が載っているためその影響が出ています。
ROE = 純利益÷純資産
(* 本チャートでのROEは上記の計算式で算出したもの)
1株利益
1株利益は増加傾向。
純利益総額が伸びていることもありますが、自己株式増加・株式消込が進んでいることもあり
これも1株利益を伸ばしている理由となっています。
1株配当・配当性向
1株配当も順調に増加傾向で、とくに2022年に大きく伸ばしています。
配当性向も30%代前半であり、まだまだ配当額増加の余力を残している状況です。
株主還元方針
2024年3月で終わる中計期間という期間を示した言い方ではありますが、累進配当を掲げています。
累進配当を株主還元の基本としたうえで、自己株式取得も含めた総還元性向50%程度も掲げています。
前述の自己株式取得・消込が進んでいる理由はこの宣言を着実に実行していることの裏付けです。
また、前述の政策保有株の縮小により得た資金は株主還元と成長投資へ充てる宣言もあり、
株主還元の原資も2027年3月までは確保されていく見込みです。
稲畑産業のレポートいかがでしたか?
何年か振り返ってセグメント収益を見ていると、年によって儲かる事業が変わっていってるんですよね。
こういう複数事業を育てながら年によって凸凹を吸収するバランスのよい事業ポートフォリオを作れているのが、ゆっくりながら着実に業績を伸ばしていられている理由かもしれません。
国内に限定することなくグローバル展開していているのも今後の国内事情を考えるとポジティブな要因だと考えています。
それでは、よい投資ライフを。