今月の個別株:三井住友トラスト・ホールディングス(8309)【2023年12月】

配当成長株積立

こんにちは、みちたろうです。

もう年末ですねー、早いものです。

今回買った銘柄が2023年の最後の銘柄になります。

締めくくりにふさわしい大型有名銘柄を買うことができました!

三井住友トラスト・ホールディングスの概要

三井住友信託銀行を中核会社として持つ金融グループ。

三井信託、住友信託、中央信託の流れを汲む歴史ある信託銀行グループです。

信託専業銀行では国内最大手。

三井住友銀行(SMBC)と混同する人も多いようですがまったくの別会社です。
(同じ財閥系というだけ)

さらに、SMBC信託銀行というのも名前は似ているが異なる会社です。
(SMBC信託銀行は三井住友フィナンシャルグループのグループ会社、ややこしー)

データから見る三井住友トラスト・ホールディングス

配当利回り

調査時の配当利回りは3.92%でした。
(23年3月期の1株配当210円 ÷ 株価5,351円)

参考までに、2023年11月プライム市場の平均利回りは2.18%でした。

経常収益・経常利益・純利益

実は2024年3月期の業績予想を2023/10/30に下方修正しています。

【修正の内容】
純利益: 2,000億円 → 850億円
1株当たり純利益: 550.81円 → 234.08円

(出所:2024年3月期 連結業績予想の修正に関するお知らせ

下のチャートは修正前の数字のままプロットしていますが、
実際はガクッと下向きに変化する予想変更となります。

ただ、この修正は本業の悪化によるものではなく、
前の中期経営計画の時から掲げていた「政策保有株式ゼロ保有」を進めるための打ち手です。
長期的な利益低下にはつながらない、損失の先食い的な整理によるものなので大きな問題なしと考えています。(会計的な言い方をすると評価損失の実損失化)

会社からも、「本業は順調であり配当予想は減らさない」と発表されており、
むしろ株価が下がった今が買い時なのではと判断しました。

1株利益

2016年10月に10株→1株の株式併合を行っており、
そのタイミングで発行済み株式数はガクッと減っています。

なお、2023年12月末に1株→2株の株式分割を行うことが発表されています。
(出所:株式分割及び配当予想の修正に関するお知らせ

来年から始まる新NISAに向けて、1株の価格を下げることで投資しやすい環境を作ることが狙いのようです。

単元未満株投資をしている僕にとってもこれはうれしい流れです。

配当

配当金は基本的には減配なしで推移しています。

配当性向40%以上を宣言しており、利益が出た分は株主に還元する方針を公表しています。

株主還元方針

2023年5月12日に次のような方針を発表しています。

1株あたり配当金は累進的とすることを宣言しており、今後の増配が期待できる宣言の内容となっています。

株主還元方針(2023年度より適用)
一株当たり配当金は累進的としつつ、利益成長を通じた増加を目指す。連結配当性向40%以上を目安に決定する。
(一部を抜粋)

(出所:当社の株主還元について

その他

このほか、中期経営計画の中ではPBR1倍を目指すことを宣言しています。

【戦略④ 財務資本戦略】
2030 年度までに ROE 10%以上、親会社株主純利益 3,000 億円以上、AUF(※1) 800 兆円を目指し、早期に PBR1 倍以上(時価総額 3 兆円以上)が達成できるよう、着実に歩んでいきます。 

(出所:中期経営計画(2023~2025 年度)について

東証の要請を受けて株主への価値提供を宣言している形であり、株価上昇をコミットする覚悟を感じます。

この記事を書いている時点でのPBRが約0.7倍なので、株価を今と比べて1.4倍くらいにするという宣言ということになります。

三井住友トラスト・ホールディングスの特徴

今回は会社の特徴ほぼ調べませんでした、すみません!

他の信託銀行は銀行系グループの中の子会社として存在しているのですが、
三井住友信託銀国は、信託銀行系のグループとなっていること自体が特徴です。

他の信託銀行はグループの中のいち子会社となっており、
独立した情報を取り出すことが難しいので比較しにくいというのもありますね。

いずれにしてもNo.1信託銀行なので、今回は個別銘柄というより業界を買った形に近いかもしれません。

三井住友トラスト・ホールディングスの紹介、いかがでしたか?

業績予想の下方修正に伴う株価下落が発生する中、
本質的な価値棄損は発生しないと考えて購入することができました。

財務諸表だけじゃなく、企業からのニュースリリースもちゃんと読まないとな、
というのが今回の気づきです。

今年を振り返ると、12月には少し早めのクリスマスプレゼンととして初配当金ももらうことができました。

年末年始はのんびりとお餅でも食べながら、次に購入する銘柄の選定をしようかなーと思っています。

来年は新NISAもはじまり、いろいろ制度整備も進みそうな予感がして楽しみです。

それでは、よい投資ライフを。