今月の個別株:積水ハウス(1928)【2023年10月】

配当成長株積立

こんにちは、みちたろうです。

日銀のYCC修正など、為替のほうは動きがありドキドキしています。

株式も少なからず影響を受けるのでしょうが、こちらは長期投資なので
足元のマーケットの動きに心乱されることなくコツコツやっていきたいと思います。

そろそろ決算発表も盛り上がっていくので、
保有銘柄の増配などうれしいニュースが聞けるといいなぁ。

積水ハウスって何の会社?

おまたせしました、誰もが知っている有名企業の登場です!

今回の銘柄は大手ハウスメーカーのひとつ、積水ハウスです。

個人向けの商品を扱っている企業だと名前も知っているので、調べるのが楽しくなりますね。

いわずも知れたハウスメーカー

CMもばんばん流れており、家づくりのプロフェッショナル企業という認識の積水ハウス。

実は個人用住宅以外にもいろいろな事業を行っています。

こちらの図は、積水ハウスの事業セグメントの一覧。

請負型セグメントでは、僕らがよく知っている住宅だけでなく、賃貸用不動産やビル・土木の請負まで手掛けています。

ストック型セグメントでは、建物を買ってくれたお客さんに対し、
建物の管理やリフォームといった購入後のメンテナンスサービスを提供しています。

開発型セグメントでは、注文を受けてから建設を始めるのでなく、最初に会社として建物を建て、
必要なお客さんに販売していく事業を行っています。なんと都市開発までやっています。

国際事業では、上記のビジネスを日本国外にも展開しており、主なマーケットはアメリカとオーストラリアです。

建物に対するこだわり

中期事業計画の中に、それぞれのセグメントの事業戦略が載っているのですが、
「建物に対するこだわり」を知ることができた内容をご紹介します。

こちらは「ZEH」による価値提供を進めていくぞ!という説明資料です。

ZEHって知っていますか?
(僕は積水ハウスを調べてはじめて知りました)

ZEHというのは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で、
エネルギー消費を減らす工夫や太陽光発電などでエネルギーを作る仕組みを盛り込むことで
エネルギーを使う量と作る量をプラマイゼロにすることを目指した家のことだそうです。

環境にやさしいことを社会が目指している中で、
自分たちが住む家がそれを実現する力になれるってすごいですよね!
これにめっちゃ感動しました。

ハウスメーカーの中でも、ZEHを進められている割合がぶっちぎりに高いらしく
ハウスメーカーでもありエコメーカーにもなっているということです。

積水ハウスの沿革を調べてみると、
積水化学工業株式会社の中にあったハウス事業部として発足し、その後単独会社として設立されているのです。

積水化学工業株式会社が十数年かけて蓄積してきた技術、これを家づくりにも活かすように設立された会社だと考えると、しっかりとした技術が家づくりに盛り込まれているのでしょう。

海外に注力しようとしている

日本の家づくり技術を海外にも広めようとしています。

こちらは国際事業セグメントの事業戦略の一部。

現地の企業を買収し販売チャネルを一気に整備することで、
海外マーケット進出をぐいぐい推進するようです。

こちらは中期経営計画に載っているセグメントごとの3か年計画。

「国際事業」の部分を見てもらうと、他セグメントに比べて成長のさせ方が全然違います。

日本国内の人口減トレンドが進むことを考えても、
海外マーケットに進出していく選択はとても合理的に見えます。

(出所:第6次中期経営計画

積水ハウスの指標

ここからは数字から見える積水ハウスをチェックしていきます。

配当利回り

購入検討時の配当利回りは3.80%でした。

3.5%を超えており十分な水準です。

主要業績

売上、営業利益、純利益ともに、順調に伸ばしている状況です。

足元での日銀YCC修正の動きをみると金利上昇の可能性もあり、
これにより住宅ローン負担が増えることから住宅の買い控えが発生する影響は懸念事項として考えられます。

それでも前述のとおり、海外事業に注力していく方針を考えると
国内での停滞分を海外事業で補っていく期待は持てるかなと思っています。

1株利益

株式数はやや減少しており、1株価値を上げる方向に影響しています。

純利益自体も順調に伸びているので、1株利益も増加トレンド継続中です。

配当

純利益がやや低い年には配当性向を高め、1株配当を安定させるようなコントロールをしているようにも見えます。

このあと紹介するのですが、配当性向も”平均”40%という説明の仕方をしており
配当金の急激な変化をさせることなく、安定した株主還元をしながら
株主との長期的な関係構築を目指しているように感じています。

株主還元方針

中期経営計画では、配当性向は平均40%以上を掲げており、
さらに、配当金の下限として110円を設定しています。

この方針が守られる限りは、減配は発生せず、
さらに業績が伸びれば(純利益が伸びれば)増配が見込まれるという、
とてもありがたい株主還元方針を掲げてくれています。

積水ハウスのご紹介、いかがでしたか?

僕は、ハウスメーカーが持っている家づくりへのこだわりが覗けた気がして
とても興味深く、感動すら覚えることができました。

こだわりと技術を詰め込んだ家が評価されているからこそ
順調な業績右肩上がりが実現できているということなのかもしれません。

家を買う予定の方がいたら、積水ハウスの説明も聞きに行ってみてはいかがでしょうか?

それでは、よい投資ライフを。